しろふくの転職応援ブログ

現役採用担当が転職を考えている皆様にお伝えしたいこと

休職期間を応募書類に書くべきかどうか ~2つの考え方~

こんにちは、しろふくです。

この記事を読んでいただいている人の中には、何らかの事情で前の職場を休職した後、そのまま退職されたかたもいらっしゃるでしょう。メンタル系での休職の場合、転職にあたっての対応については大いに悩むところですね。
そのような場合、どのように書類を作成するかについての考え方をお知らせします。

あなたがこの休職のことを採用される企業に伝えたいか、伝えたくないかに分けて説明していきます。

休職

採用担当者に休職の事実を伝えたくない場合

採用担当者が一番気にするのが、職務経歴書のブランクです。

履歴書は普通時系列(学校卒業時期から就業した会社順)ですが、職務経歴書は2パターンの作成方法があります。
1つは時系列、もう1つは職種ごと(開発職、事務職、営業職等に分けて書く)の職務経歴書です。

時系列に書かれた履歴書に1~2年のブランクがあった場合、その時点で書類不合格になる会社もあります。また、書類選考は通過しても、必ず面接でこの空白の期間は何をしていたのですか、と聞かれます。聞かれたときに答えられれば良いのですが(1年間、母親の介護をしていました等)、メンタル系での休職の場合など、あまり聞いて欲しくないですよね。

休職の場合、部門異動がある場合とない場合があります。

部門の異動なしに(=人事部や総務部へ異動せずに)休職した場合は、絶対に時系列で書くべきです。休職していたことは書かなければ伝わらず、質問されることもないでしょう。

②休職中、人事部や総務部へ部署を異動した場合ですが、これは時系列で書いたほうがよい場合とそうでない場合があります。大企業など部門が2、3年ごとに配属先が変わる場合で、その中に人事部や総務部があっても、特に違和感はありません。しかし、技術者で開発部門のみに20年在籍した人が、退職の前に1年だけ人事部がある場合、100%何ををやっていたのか聞かれます。それを避けるには職務ごとに纏めて書きます。そして、技術部門のことだけを書きます。人事部のことは書かなくていいのか?と真面目な方は思われるかもしれませんが、書かなくてもいいのです。元々職務ごとの形式は、すべての職歴を網羅する必要はありません。

採用担当者に休職の事実を伝えたい場合

先程の例のような、激務のため体を壊された方、いらっしゃると思います。そのような場合で、次の転職先でも同じようなことが起こるのを避けたい場合、または現在通院中なので、転職先でも通院する必要がある場合など、転職先にもそのことを知っておいて欲しい場合は、その部分の日付を開けておきます。

会社によっては書類選考の段階で不合格となる場合もありますが、そのような会社はもともと休職経験者は採用しない会社ですので、ご縁がなかった訳です。双方の時間節約になったと思って、気持ちを切り替えて他にあたりましょう。

書類選考を通過した場合、面接ではこの期間について必ず聞かれますので、そこ自分の伝えたい内容のみを淡々と伝えてください。その内容によって、会社側があなたがこの会社でやっていけそうかどうか判断します。


さて、2つの場合について説明しましたが、個人的には前者の、休職の理由が完全に解消してから、伝えなくても良い状況になった時点で、転職活動をされることをおすすめします。転職には相当のエネルギーが必要とされるからです。

しかし経済的理由などでそうも言っていられない、という場合もあるかもしれません。その際は上記のような対応で、今すぐに働くことのできる会社を探した方が良いかもしれません。平成30年4月から法定の障害者雇用率も引き上げられ、精神障害者もその対象です。企業は精神障害者を雇わなければならない状況になっているのです。

少しずつ働くことに慣れることを優先し、次の転職の際には本調子で働いてみる、などの考え方もありますので、ご自身とご家族の状況と体調を考えて、まずは転職に対する方針を決めてから転職活動をしてください。この方針が決まっていないと、結果的に転職活動が長期化してしまいますので、最初に方針を決めることは非常に重要です。