しろふくの転職応援ブログ

現役採用担当が転職を考えている皆様にお伝えしたいこと

大学の研究者から特許調査職へのキャリアチェンジのすすめ

こんにちは、しろふくです。
2月も後半になってきて、少しずつですが春の訪れを感じます。
私の家族は花粉症で大変そうですが、皆様は大丈夫ですか?

さて本日は、大学で研究職をされている方に向けて書いてみます。
大学での研究職は教授、助教授クラスであれば正社員雇用が一般的ですが、助手や特任教授の場合、契約社員での雇用が多いです。
その場合4月から始まる5年間の契約であることが多く、それが切れるのが3月末です。
契約した時点で終わりがある事は分かっていますので、早い方は最終年度の4月ごろから仕事を探し始めます。そして年が明けてまだ仕事が決まっていないと、本当にあせりますよね。。

5年の任期が切れるので、今までの経験を活かして、次の職も研究職を探そう、としている方もいらっしゃいますが、びっくりするのはその給与の低さです。今まで研究者の方の履歴書も沢山拝見してきましたが、博士号まで取得された方が、年収150万~200万で働かれているのを何度も目にしました。これでは博士号を取りたいと思う人も増えない訳です。。

研究者の方が特許調査に向いている理由

ここで私が強調したいのが、研究者の方々に、知財業界も検討して頂きたいということです。研究職の方が持つメリットとして「多くの論文を英語で読んでいるので、英語に対する苦手感がある方が少ない。かつ早く読むことができる」ことがあげられます。
エンジニアも昨今は海外の方とのコミュニケーションを求められますが、研究者の方々は読んでいる英文の量が違います。これは特許調査をする上で非常に役に立つのです。
特許調査も昨今では日本の文献だけを読んでいても全体の半分も網羅しない場合もあります。英文を早く正確に読むことは、この業界では必須事項なのです。

具体的な仕事の探し方

さて、それでは実際にどのように職を探せば良いでしょうか?
以前の記事で、大学関係の研究職の方が使っているサイトとして、JREC-INがあることはご紹介しました。

www.shirofuku.comこちらのサイトで検索キーワードに「特許」と入れてみましょう。
2019年2月23日現在、31件がヒットしました。大企業の知財部や特許調査会社、特許事務所での仕事などが出てきます。


現在特許調査業界は人手不足であり、優秀な検索者を求めて年収1000万円以上の求人が出ていることもあります。研究者の皆さんには、英語の論文を読めるスキルを活かして、知財業界へ転職できるということを、知っていただきたいと思いました。

今まで次の職場として大学しか考えていなかった研究者の方、興味を持たれたら検討してみて下さいね。