しろふくの転職応援ブログ

現役採用担当が転職を考えている皆様にお伝えしたいこと

登録調査機関をご存知ですか

突然ですが「登録調査機関」って、ご存知ですか。
まだ知らない方、ご安心ください。知財分野が長くても知らない人のほうが多いです。

登録調査機関とは

特許庁のために先行技術調査を行う、登録された機関のことです。
日本には2018年5月現在、10社存在します。

www.jpo.go.jp
私は企業の知財部にいた頃、この機関について全く知りませんでした。業界の中にいてもこの機関について知っている人は少ないと思います。
ですが、これらの機関で募集している「先行技術調査」の仕事は、個人的には「知的好奇心の高い方には、これ以上の仕事はない」と思うほどのオススメの仕事です。何しろ自分の得意とする技術分野に関する特許文献を朝から晩まで読んで、報告書に纏めて審査官に報告するという仕事なのです。

登録調査機関で働くためには

この機関で特許調査検索者として仕事をするには、独立行政法人工業所有権情報・研修館(略してINPITと呼ばれます)が行う調査業務実施者を育成するための研修(法定研修)を受けて研修を修了(合格)する必要があります。
研修修了率は60~80%であり、必ず合格できるという研修ではありませんが、前述の登録調査機関にて独自の研修を行っており、合格するまでの手厚いサポートを受けられます。よって通常はこれらの会社に応募し、採用されてから(あるいは採用されることが決まってから)、研修を受講します。

 

この仕事の素晴らしいところは、50歳を過ぎた知財未経験者でもキャリアチェンジが可能であることです。70歳を過ぎて仕事をされている方も何人も知っています。高齢でなければならいということでなく、もちろん20代の方でも就職できます。本当に年齢に関係なく、長く続けられる仕事なのです。

そして私の意見ですが、明細書をバリバリ書く弁理士を目指す人は、まずこの仕事をやるべきだということ。該当する方はこちらの記事も御覧ください。


今回はじめて登録調査機関のことを知り、もう少し詳しいことを知りたい方は、上記の特許庁のサイトやINPITのサイトで調べてみてください。すぐにでもこの仕事に応募したくなる方もいらっしゃると思います。INPITのサイトは以下になります。