どこの会社でも事務所でも、面接の最後には応募者に「質問はありませんか」と聞かれます。
このとき、絶対言わないで欲しいのは、
「特にありません・・・」
えーっ、何も質問ないんですか?と、とても残念な気持ちになります。
まるであなたの会社にも今後担当する仕事にも一切興味ありませんと言われているようなちょっとした衝撃です。せめて「残業はどのくらいありますか」でも良いので聞いてほしかった・・・と思います。
私たち面接官も、今までの質疑応答を考えると、さあこの候補者は何を質問してくるかな・・・と期待している部分がありますので、そこで冒頭の答えだと、本当に悲しくなるのです。
皆さん、今までの面接の質疑の中ですべての質問に答えられていて、本当に質問がなかったとしても、これはマナーの1つと思って、質問を準備しておいてください。
別に4つも5つも質問する必要はありません。1つか2つで良いので、
「社名の由来を教えてください」でも、
「社長はどのようなタイプの方ですか」でも、
先方に失礼にならない質問なら、何でも良いと思います。
先に例を上げた残業の時間などは、一時期は絶対に聞いてはいけない質問とされてきましたが、残業が実際にどのくらいあるのか分かってから入社して欲しいと思っているので、聞いて欲しいものの1つです。
そのほか、できれば、オープン・クエスチョン(Yes/Noでは答えられない質問)のほうが、面接官にていねいに答えていただけ、会話も続くのでおすすめです。
特に会社の理念について聞いてくれた社長は、熱く語り始めるかもしれませんので、その際に「・・それはどうしてなのですか」など合いの手を入れるとさらに場が盛り上がったりもします。
どうしても思いつかない場合の模範的回答例として、
「もし入社させていただくことができた場合、事前にどのような勉強をしておけば良いでしょうか」
というものがあります。
これはここに入社し、かつ事前に勉強をしたいという意志を伝える、一見質問に聞こえて自分のアピールをしている質問ですが、どこの会社でも使えますので、他に思いつかなかった時の質問として、覚えておいて損はないと思います。