こんにちは、しろふくです。
梅雨も半ば、雨の日楽しんでいますか?
私は家でお茶を飲んだり、片付けをしたり、雨の日も大好きです!
こうやって記事を書いたりもできますね(晴れでもできるか・・)
さて、本日は同一労働同一賃金について書いてみます。
この言葉、ニュースでも度々出てきますので、聞いたことはありますよね。
来年4月から、適用されるこの法律、一体何が変わるのでしょうか?
現在派遣で働いていらっしゃる皆様へ、以下の内容でお伝えします。
1.同一労働同一賃金で派遣社員はどうなる
2.派遣会社にとっては選択肢は2つ
3.予想される派遣会社の動き
4.現在派遣社員の貴方はどうすれば良いのか
1.同一労働同一賃金で派遣社員はどうなる
2020年4月1日から、派遣労働者の同一労働同一賃金の実現に向けた改正労働者派遣法が施行されます。派遣社員と正社員の待遇差の解消が一番大きい内容です。
厚生労働省HPには
今回の改正の基本的な考え方:
我が国が目指す「派遣労働者の同一労働同一賃金」は、派遣先に雇用される通常の労働者(無期雇用フルタイム労働者)と派遣労働者との間の不合理な待遇差を解消すること等を目指すものです。
とあります。
雇用形態の差のみで待遇が変わるという不合理を解消したい、ということですね。
もっと詳しい資料については、厚生労働省HPに整備されています。
2.派遣会社にとっては選択肢は2つ
派遣元(派遣会社)には2つの選択肢があり、いずれかを採用しなければなりません。
以下の①または②の待遇決定方式により厚生な待遇が確保されます。
①派遣先均等・均衡方式:派遣先の通常の労働者との均等・均衡待遇
②労使協定方式:一定の要件を満たす労使協定による待遇
①は派遣社員の待遇を派遣先に合わせるというのですから、分かりやすいですね。
②の「一定の要件を満たす労使協定」とは何でしょうか?
ここでは「一定の要件を満たす」は置いておいて、派遣元の労使協定による待遇と考えて下さい。はい、派遣社員の方も正社員の方と同じように使用者と労使協定を結ぶという訳です。
以下は、セミナーなどで度々出てくる厚生労働省のとても分かりやすい資料です。
貴方が現在派遣社員であれば、時間を見つけて一度目を通してみてください。
https://www.mhlw.go.jp/content/000497029.pdf
3.予想される派遣会社の動き
皆さんここまで読んで、あなたが派遣会社社長ならどうしますか?
はい、ほどんどの会社が②の労使協定方式を採用すると言われています。
①派遣先均等・均衡方式の場合、派遣先の社員の条件と派遣社員を合わせるというのです。A社に行っていた人がB社に変わると待遇が変わるのです。
しかも派遣会社はA社の就業規則やら賃金テーブルやらの情報を全て貰って、それを派遣社員に適用する!無理です。
しかも会社が変わったらB社の情報を全て貰って、派遣社員の待遇を変える。どう考えても無理です。
派遣会社も大変ですが、A社もB社も情報を派遣会社に渡さないといけないのです。
もし①派遣先均等・均衡方式を採用する派遣会社があれば、一体どうやって運用するつもりなのか、興味はあります。
4.現在派遣社員の貴方はどうすれば良いのか
さて、今派遣で働いている皆さん、自分の会社がどちらの方式を採用するのかをまず確認しましょう。そして、一般的に②の場合、派遣会社の社員の方と派遣登録されている貴方との間で待遇を揃えるという作業が発生します。
早い会社ではすでに説明会が終わっているところもありますが、大半は今制度を構築中、夏~秋にかけて派遣社員の皆様への説明会が実施されるはずです。
そして自分の待遇がどのくらい上がるのか、ボーナスや退職金、福利厚生部分も社員の待遇を下げてでも、派遣社員と同じにする事になりますので、その内容をチェックしましょう。
正社員を目指して活動されている派遣社員の方、いらっしゃると思います。
この法律ができたことで、待遇の下がる派遣社員はいません。何かしら上がるはずですので、それを確認してから、正社員を目指すことも一案だと思うのです。
そもそも待遇が同じであれば正社員を目指す必要はないのかも。副業のやりやすい派遣にとどまるという選択肢は、今後増えていくのではないかと、個人的に思っています。