こんにちは、しろふくです。
台風が過ぎたらやっと夏ですね、四国育ちの私は暑いけどやっぱり夏が一番好きです。
さて、昨日ですが、人材業界志望の方よりご相談がありました。
人材業界のご経験はないのですが、キャリア・コンサルタント試験に合格されたのを機に、人材業界への転職をお考えの方です。
このような方、最近増えておりますが、キャリア・コンサルタント資格は、転職に有利なのでしょうか?
キャリア・コンサルタント資格で転職は可能か
結論から申し上げますと、取得したからといって転職できる訳ではありません。
(この資格に限らずですが、取得したら必ず転職できるような資格はありません。)
まずこの資格の難易度ですが、そこまで高くないことは採用担当者も知っています。
合格発表|CC協議会 キャリアコンサルタント試験
国家資格で約半分が合格するものは、他を探してもそれほどないのではないでしょうか?
また、採用担当者も会社方針でこの資格を持っていることもあります。
厚生労働省の数値目標によると、平成36年度末までにキャリア・コンサルタント及びキャリア・コンサルティング技能士を10万人養成するらしく、平成31年度末までに7万9千人とすることを目指しています。
平成26年から「教育訓練給付金」の給付内容を拡充し、専門的・実践的な教育訓練として指定されると、受講費用の40%(年間上限32万円)、さらに資格等取得し、被保険者として雇用される場合には20%が追加支給されます。(合計60%、年間上限48万円)
上記施策もあり、現在養成講座の数も順調に増えて続け、今やこの資格を苦労して取得したとしても、周りも持っていてあたりまえな状況になりつつあります。
実際のキャリア・コンサルタントの就業状況は
実際のキャリア・コンサルタントの方がどのように仕事をされているのかの調査報告をご紹介します。
こちらは厚生労働省所管の独立行政法人である労働政策研究・研修機構(JILPT)のHPにある資料ですが、私の知る限り、キャリア・コンサルタントの就業状況について最もよく調査されたものです。
転職を考えていないキャリコンの方にも、お時間のあるときに是非ご確認いただきたい資料です。
労働政策研究報告書No.200 「キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査」|労働政策研究・研修機構(JILPT)
この中に実際にこの国家資格を取得した方が、「キャリアコンサルティングに関係する活動だけで生計を立てている」割合が出てきますが、約4割が専業、約6割が兼業です。
やはりこの資格だけで食べていくことは難しく、兼業をしている方が多いということで、実際の年収としては以下のグラフがありました。
色々な年収の方がいらっしゃいますが、最も多いのは200~400万円ということで、兼業が多いのも理解できます。
本業があって、それにプラスしてこの資格を活かす方が多いということですね。
人材業界転職のために必要なスキルとは
では、人材業界転職のためには、何が必要なのでしょうか?
人材業界の中にも色々な職種があるものの、最も重視されるのは、営業スキルです。
人材業界では、物の代わりに人を売り込みます。営業ができてなんぼですので、営業経験のある方は、キャリコン資格の何倍もの威力を発揮します。
実際の募集要項を見てみても、
・人材紹介の経験
・法人営業経験、あるいはそれに準ずる経験
などとしているとことろが大半です。
この段階で営業のご経験のない方、一体どうすればよいのでしょう。
ここまできて、人材業界への思いを簡単にあきらめきれない方のために、
あなたの年齢により、以下のいずれかのアプローチ方法をご紹介します。
1.35歳以下の場合
営業未経験でも採用する会社もあります。
応募する場合は、過去の職歴の中から、営業に近い職務内容経験をアピールします。
他社との交渉事や、接客経験など、自社内以外とのやりとりで成果を出した事を思い出し、職務経歴書に追記します。
2.それ以上の場合
人材業界の職種として、RA(リクルーティングアドバイザー/法人営業)、CA(キャリアアドバイザー/個人営業)いう求人を見かけるかもしれません。
CAの場合、求職者とのやりとりが多く、キャリアコンサルタントの資格が活かせ、年齢制限もRA程厳しくなく、派遣での募集があることもあります。
また業界に特化した紹介会社(IT系、建設、医療、介護等)については、今までの経験を活かせれば、年齢条件は緩く、営業経験は問わないという会社が多いです。
今回ご相談の方は、上記1であったため、応募書類を見せていただき、特に職務経歴書の書き方について、アドバイスさせていただきました。
良い結果となることを祈っています。