こんにちは、しろふくです。
明日は父の日、お父さんに感謝しないとですね(本来毎日ですが・・)。
今日は国家資格キャリアコンサルタント試験での実技試験について、質問を受けた内容について書いてみます。
クライアントの来談目的(第一声)に対する返答の仕方についてです。
これには2つのパターンがあり、私はこの2つのタイプについて、違う先生から別の内容を教わったため、当時は混乱した経験があります。
1.オウム返しする方法
2.オウム返ししない方法
3.結局どちらが良いのか
1.オウム返しする方法
CC「今日はどのようなご相談でしょうか?」
CL「〇〇〇が、×××で、△△△で悩んでおり相談に来ました」
CC「〇〇〇が、×××で、△△△で悩んでおり相談に来られたのですね」
このように、クライエントの話した内容を、一言一句落とさずに繰り返す、という練習を何度もしました。
この方法におけるメリットですが、この状況では、クライエントから発せられる情報がまだありません。
この時点ではクライエントの発した言葉そのものが、全情報となり、かつコンサルタント側も声に出してそれを繰り返すことで、来談目的(実は違うこともありますが)を、音声情報として脳にインプットすることができます。
試験の場では非常に緊張しますので、自分なりの型を作っておくことは非常に大事で、
第一声をそのまま繰り返すことにする、と決めておけば、導入部分で緊張することなしにスタートすることができます。
いや試験の場面では、本当に「この人の来談目的って何だっけ?」と頭が真っ白になる事ありますので。
2.オウム返ししない方法
CC「今日はどのようなご相談でしょうか?」
CL「〇〇〇が、×××で、△△△で悩んでおり相談に来ました」
CC「〇〇〇が、×××で、△△△で悩んでおり相談に来られたのですね」
先ほどのオウム返しバージョンだと、クライアントによっては、この程度で「オウム返しだな」と思ってしまう可能性があります。
それを避けるために、同じ内容での言いかえ、要約などを使って、クライエントの話した内容を全く同じでなく、理解して受け入れたことを示すために、一部を自分の言葉で言い直してみるというものです。
CL「〇〇〇が、×××で、△△△で悩んでおり相談に来ました」
CC「〇〇〇が、×××で、◇◇◇ということで相談に来られたのですね」
もちろんこちらの方が技術が要求されます。
ですが、クライアントによっては、こちらの方が受け入れられたと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私もオウム返しのメリットは感じつつも、実際に自分がオウム返しされたらいやだろうなと思うこともあり、たまにこちらの方法を試していました。
3.結局どちらが良いのか
これはご自分でどのようにするかを決めていただくしかないです。
ご自分の緊張せず、納得する方法で、形を決めておけばどちらでもよいと思います。
結局、私は
「オウム返しできるものはする、できないものはしない」
ということになりました。(えーなんという結論!)
私の記憶力と極度の緊張の場面では、オウム返しすらままならないことがあって、覚えられないものは一旦要約し、その後のやりとりで詳しくお伺いする、というスタイルに落ち着きました。
実際のキャリアコンサルティングの場面では、第一声を30秒で簡潔に纏めていただけるケースなどほ殆どありません。または、一言しかお話いただけないという場合もあります。
ここは試験対策と割り切って、ご自分の形を確立され、合格後ご自身のスタイルを模索するので良いのではないかと思います。
11月の試験を受けられる方、今回はコロナの影響で、時間が空いた分練習も大変でしょうが、頑張って下さいね。