しろふくの転職応援ブログ

現役採用担当が転職を考えている皆様にお伝えしたいこと

年末年始に転職活動を始める方に ~間違えないでほしい、まず最初にするべきこと~

こんにちは、しろふくです。
先々週と先週、2回お休みし、試験を受けておりました。
結果までの待ち時間がとても長い試験なので、一旦忘れて気分はクリスマスです♪

さて、今年も終わりに近づいてきましたが、今日はこの年末年始を利用して、転職活動を始めようと思っている方へのアドバイスです。

1.まずは自分で方向性を決める
2.必要ならキャリアコンサルタントへ相談
3.必要ならエージェントへ相談

1.まずは自分で方向性を決める

自分にはどんな仕事が合っているのか、よく分からないのでまずは転職のプロであるエージェントに話を聞いてみようか、とすぐにエージェントに登録して相談する方がいますが、これはかなり危険です。

エージェントに行くと、インターネットに出ていないような未公開求人をたくさん紹介してもらえると思いますよね。これは間違っている訳ではないのですが、基本的にエージェントから紹介されるのは、貴方が合格する可能性があり、年収の高い求人から順番に紹介されます。よって仕事内容などが一致しない可能性があります。

エージェントが職業紹介業であり、かつ売上目標がありますので、これは致し方のない事ですが、貴方にしっかりとした仕事内容や条件の希望がない場合、エージェントの言いなりになってしまい、無事転職先が決まっても、果たしてここで良いのだろうかと最後の段階で辞退される方もいます。

なので、まずは転職活動の最初に決めて欲しいことは、方向性の決定です。
具体的には、
・職種:今までと同じ職種か別の職種か、具体的な職種も
・業界:今までと同じ業界か別の業界か、具体的な業界も
・年収:最低これだけ欲しいという譲れない金額
・これ以外に譲れない条件:場所、残業、リモートワーク、等
これらをまず「自分で」決めること。これが転職活動でまず行うことです。

2.必要ならキャリアコンサルタントへ相談する

方向性を決めるにあたって、同じ職種で同じ業界であれば一番スキルは活かせる訳ですが、スキルアップしたいのだけれど、業界を変えるべきか、職種を変えるべきか等、なかなか一人で決められない事があります。

転職の時は職場の人に相談することもできず、一人で思い悩むこともあると思いますが、そういう時に使って欲しいのがキャリアコンサルタントです。
キャリアコンサルタントは特定の企業から紹介料を貰っている訳ではありませんので、純粋に第三者からの目線で相談に乗ることができます。

キャリアコンサルティングで、今までのキャリアを整理して話していくうちに、自分でもなぜ今までこのような選択をしてきたのか、自分はどのような価値観を持っているのか、など気が付いたら整理できていたという方も多いのです。

今は以下のページから無料の相談も可能です(ジョブカードの作成は必要です)ので、参考にしてください。

jobcard.mhlw.go.j

3.必要ならエージェントへ相談する

ここまででご自身またはキャリアコンサルタントと相談して、転職に必要な方向性は決められたと思います。ここから先は本格的に求人に応募する段階になりますが、エージェント(紹介会社)経由での応募と自分で応募するのと、どこが違うのでしょうか。

・非公開求人
まず最初にお話しした非公開求人については、エージェントでないと持ってないものがあります。
ただし、企業が求人を非公開にするのは、1)大企業で事業部長や役員クラスのポジションを探すとき、2)会社の規模が小さい場合で、求人を出すとそのポジションの方が退職することが分かってしまう場合、の大きく2パターンです。
それ以外のポジションについては基本公開しますので、貴方が想像しているほど非公開の求人というのは多くないのです。

・面接調整
エージェントからは面接の日程調整が楽ということも言われますが、エージェントを経由したとしても書類選考が通過するたびに、可能な日程候補を聞かれることは同じです。結局はご自身が面接する数の日程調整があるので、メールの数としては、そんなに変わらないのかと思います。
もし、「毎日18時から20時の間は面接が対応可能&かつエージェントは1社しか使わない」というような使い方をされるのであれば、毎週金曜日に次の週の面接について教えてもらうというようにしておけば連絡回数は減らせますが、現実にやっている人は少ないのではないでしょうか。

・年収交渉
またエージェントに任せると高い年収での内定が貰えると一般的に言われます。
確かにエージェントは希望年収を上げたい時に相談して、それをかなえることも可能ですが(企業側の可能な範囲で)、希望年収に届かない時に、貴方を説得して内定受諾させるという事も行います。
そういう意味で、内定受諾率を上げるためのあらゆるノウハウを持っています。年収交渉のプロというのは上げるためだけでなく、下げる可能性もあることをご承知おきください。

・企業の採用コスト
直接応募とエージェントを使う場合、応募して入社することは応募側から見たら同じですが、採用側から見ると、エージェント経由だと企業は年収の3割程度を貴方のために支払わなければなりません。直接応募の場合はそのコストが0になります。年収600万円の場合、約200万円相当を支払うことになるのですが、直接応募だとそれがないのです。中小企業の場合はこれは相当な違いです。
両方の応募方法が可能な場合、直接応募した方が合格の確率は上がるのです。

ここまでエージェント不要論のようなことを書いておりますが、その方の希望を汲み取って丁寧にキャリアプランを相談し(上記のキャリアコンサルタント相当)、そしてその方の満足する仕事を提案し、希望年収をかなえて下さるエージェントも世の中にはたくさんいます。しかし悲しいことにそうでない方もいらっしゃいますので、転職活動は自分でもできる、かつメリットもあるという事を知っておいてください。

ちなみに私はエージェントも使いましたが、自分には合わないなと感じて、最終的には自分で転職活動をしました。自分のペースで転職活動を進めたかったのと、応募する会社が中小企業が多く、直接応募の方が有利だと思ったからです。

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話をもとに戻します。転職活動でまず最初にすることは、転職の方向性を決めることでしたね。来年春の転職を考えている方は、まずはこの年末年始、方向性を決めることを目標に頑張ってみてください。