こんにちは、しろふくです。
東京は桜の見ごろが過ぎて散り始めました。満開の桜もよいですが、桜吹雪の中を散歩するのもまた良いものです。
さて、4月から異動される方もいらっしゃるかもしれませんが、今回は面接でよく聞かれるキャリアパスについて書いてみます。
1.ほとんどの方からいただく回答
2.人事として確認したい内容
3.大事なのは内容でなくどこまで考えているか
1.ほとんどの方からいただく回答
新卒に対する面接では殆ど出てこないのですが、中途採用の場合かなりの割合で聞かれる質問として、『今後のキャリアパスについてもしお考えがあれば教えて頂けますでしょうか』というのがあります。
それに対しほとんどの方が「まずはいただいたポジションで成果を上げることを目指しますが、将来はマネジメントをやってみたいです」という内容のことを答えます。
もちろんこれは貴方がそう思っていたらこれで良いのですが、この答え方が一般化しすぎてしまって、とりあえずこのように答えておけば安心ということもあるでしょう。
2.人事として確認していること
さて、この質問をする時、人事は何を確認したいのでしょうか。
一般的に、30台も半ばになってくると、管理職を意識する年齢であり、雇う側も何年後にかは管理職を任せたいと思っています。最近は管理職は仕事だけ増えて残業代なくなり、できれば避けたいという方も一定数いらっしゃいます。この方は管理職になる心積もりはあるのか否かを確認したく、そこを聞けるとまず安心します。
そこも1つの目的ではありますが、この候補者がご自身のキャリアについて、どこまで考えており、今回の転職はその目的に合致しているのかを確認するためという方も多いです。そうでない場合、離職してしまう確率も高まってしまうからです。
例えばこの質問をしたときに、回答に苦しんでいたり、『今までの経験を活かして何らかの形でキャリアアップしたい』等の答えが出てくるようだと、とにかくどこでも良いので転職したいのかと思われてしまいます。
また、経理*DXのようなどちらの可能性も考えられるような職種では、今後経理部門に進みたいのか、DX部門を極めたいのかによっても、今後の異動のさせ方が異なってきます。人事としては、入社後の3年後だけでなく、その後の異動先も含めて判断することが求められますし、そこから先へのキャリアについて考えている方に応募して欲しいので、答えられない場合は残念ながら合格は難しいでしょう。
3.大事なのは内容でなくどこまで考えているか
まだ20代、30代であれば、この先やりたいことが固まってなくても問題ありません。
昔は大企業に入ったら、異動のあるままにキャリアを積んできた方が多いですが、今はご自身でそれを構築していく時代に変わりつつあります。大事なことはご自身がどこまでキャリアについて主体的に考えているかを伝えることです。
将来的にプランA、プランBがあるけれどもまだ自分では決めきれていないという場合は、ぜひ2つのプランを含めてお話ください。どちらかの道に進みたいが、この仕事をやりつつ考えてみたいなど、全く問題ないです。寧ろ面接官から有益なアドバイスなどがあるかもしれません。
一部の企業では、マネジメントではなく部下を持たないスペシャリストになるという選択肢がある場合があります。そのような意向があるのか確認したい場合は、どちらのタイプを目指しているのか、ダイレクトに質問される場合もあります。
スペシャリスト志望の場合は、かなり高いレベルでの専門性を要求されますので、どのようなスペシャリストを目指しているのかも付け加えましょう。ただ管理職がいやなのでスペシャリスト志望なのではないことが伝わるでしょう。それに向けて日々努力していることなどが言及できれば、さらに良いです。
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4月に部署を変わる方も変わらない方も、新しい出会いがあったりして自分の役割が変わるかもしれません。
過去の自分を思い出し今後の自分を考える、年度の区切りに桜を見ながらそんな時間があってもよいかもしれませんね。