こんにちは、しろふくです。
東京は雨の週末になってしまいましたが、このところ色々なお花見続きでしたので、
今日は久しぶりにたまった掃除でも進めます。
今日は転職理由の多くを占める「キャリアアップ」転職について、採用担当としての想いを書いてみたいと思います。
1.転職理由としての「キャリアアップ」
2.よく言われる「今の職場ではこれ以上成長できない」
3.本当にできることはないのか
1.転職理由としての「キャリアアップ」
転職理由として最近多いものに、次のようなものがあります。
「ご自身のお持ちのスキルを活かして新しいことにチャレンジするため」
「ご経験を活かして新しい分野で活躍したい」
など、言いまわしとしては色々あるのですが、一言でいうと「キャリアアップ」です。
このように書いておくと、前向きかつどの会社に対しても通用するため、エージェントからの推薦状には、ほとんどこの文言が書いてあります。企業の採用担当者にとっては、もはや「書いていないのと同じ」転職理由となっています。
ここで思うのは、この方の本当の転職理由は何か?ということです。よってこのような転職理由を書いて書類合格となった場合、面接で転職理由について、深堀りされることは覚悟してください。
2.よく言われる「今の職場ではこれ以上成長できない」
キャリアアップと書かれている方の回答の1つに「今の職場ではこれ以上成長できない」というものがあります。この回答によく続く質問が、この3つです。
「なぜそう思うのですか」
「その状況に対して貴方は何をしましたか」
「どのように成長したいのですか」
特にまだ入社して1年くらいしか経っていない方の場合、なぜこの時期にそのような判断ができるのかは知りたいところなので、まずそこは聞かれます。通常は周りに何十年も働いてきたベテラン社員の方がいらっしゃるわけで、まず「周りとのコミュニケーションができていないのかも」という懸念が根底にあります。
さらに今の職場で成長できない状況に対して、不満に思っているだけではなく、実際にどのようなアクションを取ったかも聞かれます。具体的には、上司や先輩にもっと成長したいと相談やアピールをしてきたのか、また、そもそもどのように成長したいかについては、答えを持っていることは必須です。
3.本当にできることはないのか
それらの質問に対して納得できるような答えが得られて、初めて「そうなんですね、そうなりたいのにそのような状況だと、できることは転職しかないですね」となります。
実際の面接では、追加の質問に対しての答えを準備していない方が多く、特に2つめの質問「その状況に対して貴方は何をしましたか」について、実際に何もアクションをされてないという方が多いです。特に新卒にて総合職で入社し、ご自身の希望でない部門に配属になった方、このパターンでの転職が多いです。
今は多くの会社に1on1の機会があったりして、1年後の目標のすりあわせや将来の異動の希望など、聞かれる機会も増えています。また上司と話しても解決されない場合は、上司だけが相談できる人ではありません。同じ部署の先輩、違う部署の先輩、違う部署の同期など社内色々な人から情報を集めることもできます。
さらには社内公募制度で違う部署に移ったり、副業や兼業がOKであったり、社内でも色々なキャリアの選択肢が増えていると思います。
新卒で入った会社はそれなりに色々と事前調査をしてから他社と比較したうえで入っているはずです。色々な選択肢について検討したうえで、転職という結論に至ったのであればよいのですが、今の会社でできることがないかを検討したのかについては、面接対策としてではなくても考えていただきたいところです。
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転職活動を一旦始めると、他社に自分の求める解があるような気がしてきますが、転職活動はリスクも同時にあるのです。自分の望むキャリアアップとは何か、その実現のためにはどんな方法があるのか、転職活動をされていない方もぜひ考えてみてください。