しろふくの転職応援ブログ

現役採用担当が転職を考えている皆様にお伝えしたいこと

英語力の伝え方で損をしていませんか ~TOEIC記載時の注意点~

こんにちは、しろふくです。
東京は少し雨が降って涼しかった先週と比べ、また暑い1週間でした。9月になったのでそろそろ下がって欲しいですね。。

さて今週は英語力の書き方についてです。近年英語力を必要とされる求人も増えてきましたが、記載方法については工夫が必要です。抑えたいポイントについて説明します。

1.英語力の必要性
2.TOEICの書き方
3.TOEIC受験歴のない場合

1.英語力の必要性

日本企業もどんどんグローバル化し、中小企業においてもWebサイトは日英両方で作成という会社が増えていますが、そのような会社では英語スキルは評価されます。

英語力に自信があるところまで行かなくても、英語に抵抗のない方はそれをアピールすべきです。候補者が2名いて甲乙つけがたい時に、最後の判断理由だったりする場合もあります。よって求人の求めるスキルとして英語が挙げられている時はもちろんですが、挙げられていなくても、履歴書に盛り込むことをお勧めします。

逆に何も書かれていないと英語を使った業務経験はないものと判断されますので、ご経験ある場合は非常にもったいないです。

2.TOEICの書き方

履歴書にTOEICの欄があるフォーマットがありますが、受験歴のある場合は思考停止してここに点数を書いてしまいがちです。たとえそれが10年前の大学時に受験したことのある400点台のものであっても、欄があれば書いてしまうのです。

正直な方の陥りやすいパターンですが、条件に記載されているTOEICの点数より50点以上低い場合は、記載しなくて良いです。例えば条件にTOEIC600点以上などど書かれている場合は、550点以下は書かない方が無難です。50点の差以内であれば頑張れば何とかなると思ってもらえますが、それ以下はスキル不足とされる確率が上がります。

採用担当者は1日に何百もの履歴書を見ることがありますが、TOEIC点数は同じ土俵で比較する貴重な指標の1つで、数字で表せることからすぐに目に入ってきます。
この点数があまりにも低いと、それが何年前に取得したものであろうが、外資系に転職する前に受けた点数であろうが、本文を読む前に次の人に行ってしまう可能性があるため、ここを書くか書かないかについては、よく考えて判断してください。

逆に高い点数(950など)の場合、中小企業などでは英語人材と認定され、翻訳などがすべて廻ってくることになるので、戦略的に書かない方もいらっしゃいます。

直近で受けた点数の良い場合は、ぜひいつ受験したかも記載ください。
 TOEIC 850
 TOEIC 850 (2023.6)
下の方は現在も英語力アップに努力されている事が伝わります。逆に外資の方で前からずっと高いレベル感を出したい方は書かない方が良いですね。状況に応じて使い分けてください。

3.TOEIC受験歴のない場合

求人の条件にTOEIC600以上と記載があるのに、TOEICを受けたことがないという方もいらっしゃるでしょう。もしその他の試験(TOEFL等)の点数をお持ちの場合、それを記載すれば大体のレベルが分かるのでOKです。

全く受験歴のない方は、採用担当が知りたいのは業務でどのくらい英語は使えるかという点ですので、それが分かるような記載があればOKです。主に読み書き、会話能力が分かればOKです。

例えばエンジニアで海外顧客とのやりとりがある場合、
・海外顧客との英文メールでのやりとり(ほぼ毎日)、週1回のオンライン会議の技術説明(通訳なし)、英文報告書作成
などと記載があれば、TOEICの点数がなくても問題ありません。
加えて、年1-2回の海外工場での量産立ち上げなど、英語を使った現地での業務などが発生する場合は、かなりのアピールになりますので、記載を忘れずに。現地エンジニア指導などであれば絶対に忘れてはいけないレベルです。

そこまで英語できないので書けないです、というのではなく、
・英語のマニュアル読解、海外試作メーカーへの問い合わせ・発注
などでも経験があれば書いておきましょう。そのような業務が多いポジションでは即戦力レベルが1つ上がります。

ポジションごとに英語が必要な場面を想定し、その経験がある場合は必ず書くことで、採用担当者はTOEICレベルなどこれくらい、と想像することができます。

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英語経験の記載が無いのに会ってみたら経験豊富だったという事例を数件見てきましたが、非常に損をされているなと感じました。英語力が必要なポジションに応募を検討している皆さま、お手持ちの応募書類を今一度見直してみてください。