しろふくの転職応援ブログ

現役採用担当が転職を考えている皆様にお伝えしたいこと

子育て世代の転職活動 ~お手本としたいAさんの事例~

こんにちは、しろふくです。秋も深まってきましたね。
今年もあと2カ月半、来年1月1日からの転職の方が増える時期です。

さて、本日ですが、最近あった育児と両立させるために転職されたケースをご紹介しようと思います。今後もこのようなケースが増えると予想されますが、要点をきっちり抑えた活動をされていましたので、お手本として参考にしてください。

1.現職での課題
2.転職先の条件
3.受諾前に確認すること

子供を抱くスーツ姿の女性

1.現職での課題

最近は共働きが普通になってきました。朝と夜のお迎えを夫婦で分担するということも、普通に行われています。ここで助かるのがフレックスタイムの制度です。子供が保育園に行くのをいやがったり、まさかのタイミングのオムツ替えなど、子供がいると始業時間に会社に行けないこともあります。

Aさんはフレックスタイム制度のない会社にお勤めでした。リモートワークの制度もないことから、お子さんが体調の悪い時はすべてお休みにせざるを得ず、会社に行かなくてもできることがあるにも関わらず、お休みを取っていました。

しかもそのお休みも1日単位の取得しかできず、今では普通にある半日や時間休みの制度がなかったので、みるみるうちにお休みは減っていきます。

Aさんは留学経験があり英語ができたので、海外とのオンライン会議の際はすべて通訳をまかされる始末。リモートワーク制度がないので、そんな時は夜中でも会社に呼び出されていました。海外とはオンラインで繋がっているのに、です。

2.転職先の条件

好きな自動車業界で、英語も使って活躍され、8年ほど頑張ってこられたのですが、この度お子さんが生まれ、そんな環境での両立は難しいと感じたようです。仕事と育児を両立させてながらの転職活動は難しいとの判断で、まず退職されました。

通常私は退職する前の転職活動を推奨していますが、この方に限っては良い判断をされたと思います。時間と体力的に難しいと思うからです。しかも30代前半で市場が最も欲しがっている年代。しっかりキャリアを積み上げてきた方でしたので、離職期間があってもすぐに転職先が見つかるとの判断だと思いますが、全くその通りです。

そして転職先の条件としては「フレックス制度があること」「リモートワーク制度があること」「自宅から近いこと」でした。お子さんを持った方あるあるの典型的な希望条件です。結果として、同じ保育園県内の大企業に絞って転職活動をされていました。

3.受諾前に確認すること

面接での質問はほぼ働き方に関することのみで、そこへの拘りがひしひしと感じられました。面接官からは、もっと業務内容の話も聞いて欲しかったとの意見もありましたので、同じような状況の方はご注意ください。

Aさんはその後内定まで進み、オファー面談も実施しました。そこでの質問は「リモートやフレックスの制度が実際どの程度運用されているのか」でした。制度が存在し、就業規則に書かれていても、それが実際に運用されていないことがあります。彼女はそのことを良く知っていたようです。

9:00始業でフレックス制度もあるのに、実際は全員が8:00に出勤している会社はまだ存在します。そのような状況で1名だけフレックス制度を使うことができず、また転職されているケースも実際にあるからです。

オファー面談では、実際にお子さんのいる方の同席を希望され、実際に制度を使っている社員が複数名いることを確認されていました。子育てとの両立が可能な職場だと確認された数日後、受諾の連絡をいただきました。

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いかがでしたでしょうか。これからは定年退職した両親がいなくても、共働きの夫婦だけで育児と両立される方が増えていくと思います。制度だけでなく、実際に両立されている方がいるかの確認は、十分に行ってから受諾してくださいね。