しろふくの転職応援ブログ

現役採用担当が転職を考えている皆様にお伝えしたいこと

退職交渉へのアドバイス ~上司が動かない場合はあなたが動くしかない~

こんにちは、しろふくです。
今日から11月。今年もあと2か月ですが、まだ1/6ありますね。何かをやりきってから新しいことが迎えられますように。

さて、本日ですが、なかなか退職できない方へのアドバイスです。具体的な相談を受けましたのでプロフィールを変えてご紹介します。

1.お困りごとの内容
2.私からのアドバイス
3.好転しない場合

退職届のイラスト

1.お困りごとの内容

相談者の方は20代後半の男性です。1か月以上前にある会社の内定を受諾され、退職交渉中の方です。そう1か月たっているのに退職交渉が終わっていないのです。通常1~2週間で退職日を確定していただいておりますが、少し長いですよね。

一般的にオファー受諾>退職交渉>退職日確定>入社日連絡の順になることは以前の記事で書きましたが、まだお読みでない方はこちらをどうぞ。

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そしてこの方は、受諾から3週間たっても何のご連絡もないので、ご連絡してみました。お話を伺うと退職交渉を口頭で話を進めていたよう。何度か退職日について打診するものの、けむに巻かれ、何ら進展していない状況でした。

私からのアドバイスは「退職願を書面で出すこと」。まずはこれがないと証拠がないので先に進みません。言った言わないの問題と一緒ですが、まずは退職の意志を表明したと示せるものを出すのです。いつ提出したのか、いつ退職希望日と書いたかなど、自分でも忘れそうな方は、控えをとっておいてください。

その退職願を出してから、2度目のご相談でした。どうやら上司がそれを机の中に入れたまま手続きが進んでいないとのこと。このままでは退職日が決まらないとのことで、ご相談でした。

2.手続きが進まない場合の対策

部下が退職の申し出をしてきたのに、それに向き合わずに問題を先送りしてしまう上司、実は少なくないのです。本来なら「なぜ転職することになったのか」を丁寧にヒアリングし、問題が会社内にあるのなら、その対策をしなければなりません。しかし、一般的に部下が辞めるのは、上司の責任と考えられており、評価も下がってしまう場合もあります。そのため、まずは退職を思いとどまらせようとする方、とても多いのです。

そして「1つ上の役職にする」「希望の部署へ異動させる」「さらなる上司から説得させる」等、ありとあらゆる手段を使って阻止してきます。しかし、ここは職業選択の自由なのです。いったん退職を申し出た会社に残っても、残念ながらあなたに重要な仕事は廻ってこないのです。ここはいったん退職を申し出たのなら、その意志は貫き通してください。

方法としては、
1)過去に辞めたことのある方に、どのようにして辞めたのかを聞いてみる。
2)人事部門に相談する。
があります。

1)は、該当する方と連絡が取れると良いですが、連絡先が分からない場合もあります。2)はそんな場合でも確実な方法です。人事部門は採用や退職の手続きを担当していますので、最終的には退職手続きは人事で行うことになるからです。

 

3.人事への切り出し方

そうはいっても、人事部がどこにあるのかも知らない方も多いのではないでしょうか。通常あまり行かないところですので、話に行くのも勇気が要ると思います。

会社規模にもよりますが、社内にコンプライアンス担当がある場合は、まずはそこに相談するのが良いでしょう。「退職願を提出したが、話が先に進まない」で良いでしょう。人事を含めた部門との話し合いを設定して貰えると思います。

もし中小企業で人事部もないという場合は、総務担当の方に同様に尋ねます。「退職願を提出したが、話が先に進まないのですが、何方に相談すればよろしいでしょうか」
総務の中の担当者に繋いでいただき、同様に話し合いが持たれるはずです。

部門との話し合いでは、「しっかり引継ぎをしたいので、引継ぎ先を決めて欲しい」と訴えましょう。会社も引継ぎせず退社されることがいかに大変か分かっていると思いますので、引継ぎ先がなければ上司が引き継ぐのが一般的です。

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退職交渉では、上司の机の中に退職願が隠されていることがあります。悲しいですが、自分から前に進めないといけない会社があるのも事実。転職先にも迷惑をかけることになりますので、毅然とした態度で先に進めてください。