こんにちは、しろふくです。
秋も深まってきましたね。今日は新宿御苑でとても綺麗な紅葉を見る事が出来ました。
さて、先日正社員の経験しかない方から、派遣社員としての働き方について相談を受けたので、記事としてまとめてみました。
私は採用担当として派遣社員の採用を長くやっていましたが、過去に派遣として働いたこともあります。その時はじめて派遣として働いて知ったことも多いです。
正社員メインでお探しの方、選択肢の1つとなるかもしれませんので、参考にしていただければと思います。
1.派遣社員のメリット
2.派遣社員のデメリット
1.派遣社員のメリット
・残業がない
残業がないということは非常に大きなメリットで、育児や介護と両立できたり、趣味や習い事の時間が持てたりします。本来は正社員もそうあるべきと思いますが、まだまだそうでないのが日本の社会。きっちり勤務時間を報告しなければならない派遣社員であれば、毎日同じ時間に帰ることができます。
また副業をされている場合は、本業を派遣社員にする方もいます。時間を決めて人と会う職種などの場合はやりやすいと思います。
・相談する方がいる
派遣社員には必ず派遣会社からの営業担当者がいて、その方に色々な相談をすることができます。仕事の内容が聞いていた内容と違ったり、残業がないはずなのに毎日1時間の残業を強要されたりした際、この営業担当者に相談するのです。
通常その会社の採用担当と営業担当者が話し合い、そのような問題は解決されます。しかし営業担当者によっては、ストレスの種になる事もない訳ではないですが……
・仕事が早く決まる
仕事を探し初めてから決まるまでの期間が早く、正社員の転職活動とは比べ物にならないです。職種と希望によりますが1週間で決まることもありますので、下調べと心構えを十分にしてから応募をする必要があります。
2.派遣社員のデメリット
・給料が安い
企業は正社員でなくてもできる仕事を切り出して、その部分を派遣社員にお願いすることが多いです。そのため一般的に同じ会社の正社員より給与が安いです。しかしIT職など一部の職種では正社員よりも高い場合もあります。
以前IT職の方を採用した際に、事務職の約3倍の時給を見て驚いたことがあります。IT職では正社員になることはないという方もいらっしゃいますが、納得しました。
また賞与が出ない点も給料が安い理由の1つです。正社員から派遣に代わった際は、色々な支払いを賞与時にしていたため、引き落とされなくて困った(泣!)こともあります、要注意です。
・契約期間が短期
派遣の仕事は通常3カ月を1契約期間として契約を開始し、その方の働きぶりを見て、残りの1カ月になる前に、その次の3カ月について契約を更新するかを決めます。それを繰り返すことで、就労期間を延ばしていきます。
例外の職種もありますが、通常は同じ職場で3年間(それ以上の雇用は正社員にしなければならない)などの制約があるため、1つの会社には3年以内というのが一般的です。
働きぶりが認められ、その後正社員になる場合もありますが、過度の期待は禁物です。そのようなキャリアアップを目指す場合は、過去にそのような例があるのかを確認してみてください。
プロジェクトでの派遣の場合は、1年や数カ月などもっと短期の場合もあります。次が決まらず不安になる面もある一方、違う職場を色々と経験できるのはスキル的にも人間関係的にもノウハウが蓄積されるため、メリットと感じる方もいるでしょう。
・年齢制限が緩い
正社員の募集と違い、かなり高年齢でも対象となります。40歳超えると難しいと言われていた時期もありましたが、人材不足の今、50代でも登録歓迎の時代になりました。
子育てを終えた職場復帰の際は、ブランクが長くて正社員での職を見つけるのは至難の業です。一旦派遣社員として働いてみて、両立の自信をつけるのは方法として非常に良いと思います。
また子育てだけだなく、介護離職や休職でブランクができてしまった場合も、派遣社員からのスタートを選択肢として有効です。
・定型業務が多い
派遣社員は正社員から仕事を指示されて与えられた業務をこなす場合が殆どです。
一般的に定型的な業務を任される場合が多いため、そこにやりがいを見出さないという方も多いですが、一方でそのような中でもスキルアップされている方もいます。
ソフトを学んで業務を効率化したり、その分野の資格を取る事で社員の業務を理解したり、見やすい資料を一瞬で作成したり…… 残業できない制限があるからこそ業務を効率化したりしている方もいますし、限られた中でスキルアップを図る姿勢は評価されるものです。
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以上、メリット、デメリットと整理してみましたが、ある人にとってはメリットであることも、人によってはデメリットであったりします。
転職で正社員を探して長引いている方、派遣社員という選択肢も考えてみてください。