しろふくの転職応援ブログ

現役採用担当が転職を考えている皆様にお伝えしたいこと

転職活動の中止 ~早く伝える以外に気をつけたいこと~ 

こんにちは、しろふくです。
この2日間、東京は暑い日々でした。昨日は冷房まで入れてしまいましたが、みなさんの地域ではいかがでしたか。急に薄着して体調崩されませんように。

さて、本日は最近増えてきた内定辞退の中で「転職活動を中止する」という場合について気を付けたいことを書いてみます。

1.転職活動中止のパターン
2.伝える際に気をつけたいこと

1.転職活動中止のパターン

昨今は転職活動における応募先も増えており、面接の中で「現在他に進んでいる会社はありますか」との問いかけに「今御社含めて10社に応募しており・・」という方でも、驚かなくなりました。

コロナ前だと5社以上あると多いなという印象でしたが、毎年どんどんその数が増えている気がします。少しでも良い条件を求めてというところなのでしょうか。オンライン面接が一般化していることも影響していると思います。

その中で最も多い内定辞退が、『他社受諾』なのですが、その次は『転職活動の中止』です。そして中止にも大きく3つのパターンがあります。

1)現職からの引き留め
他社内定を貰ってから、現職に退職を切り出したところ、現職より引き留められる場合があります。実際には、同じ職務で給与だけ上げる訳にもいかず、アシスタントマネジャーをマネジャーに昇進させたり、前々から希望していた違うポジションへの異動など、あの手この手を使って現職への引き留めがなされます。

2)現職企業の待遇改善
現職において、退職者が相次いでいるという企業では、何らかの対策が取られる場合があります。もともと業績悪化のため賞与が支払われないというアナウンスをしていたのにそれを取り消したり、賞与の一律アップがされたりします。

3)本人の気づき
転職活動を進めるうち、今までは見えていなかった自社の良い部分に改めて気が付き、転職しか考えていなかったけれどもう少し頑張ってみようとか、自分の行動に改善できる部分があったかもという気づきにより、転職活動を中止される方もいます。

2.伝える際に気をつけたいこと

上記の他にも、急にご家族の介護が必要になり引っ越しできなくなったとか、色々なパターンがあると思います。ご自身の価値観が変わったり、自分以外の要素で転職ができなくなったり等あると思いますが、もし転職活動を中止すると決まった場合、一刻も早く企業に伝えてください。

1)内定受諾する前に伝える

活動中止を伝えるのが早ければ早いほど良いのは、ご想像の通りです。「オファー面談を調整していただいたから、それは受けておこう」などど考える必要はありません。面談を受けて判断が変わる可能性がないのであれば、関係者全員の時間が無駄になるだけです。

最も良くないのは、一旦内定を受諾した後に、それを取り下げることです。入社準備として関係者全員が動き始めています。もし判断に時間がかかるのなら、受諾期限を延ばしてもらいましょう。企業側は候補者に入社して貰いたいので、通常は受諾期限の延長には応じてもらえます。

2)中止理由も伝える

候補者の中には「転職活動を中止することにしました」という事実のみで、その理由を伝えてこない方がいます。ご縁がなくなった会社には、中止の理由を伝える必要がないと思われているのかもしれませんが、この場合はぜひ理由も添えてください。
アポの時間に遅刻したのに理由を教えて貰えないような、極めて悪い印象を残します。

「転職活動の中止」は内定辞退の理由になりそうですが、あくまで事実なのです。中止する理由とセットで初めて理由となりえます。

3)内定受諾後の場合

これはなるべく避けたいことなのですが、現職の引き留めや企業の状況が内定受諾になってしまう場合もあります。
この場合は誠心誠意謝るしかないです。内定受諾後ですので、エージェント経由でなく、企業の担当者に直接電話して理由をお伝えください。もちろんメールでの連絡は必須ですが、まずは電話です。

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今回は「転職活動の中止」で気を付けて欲しいことをお伝えしました。
これは通常の他社内定での辞退の場合も同じです。他社様に決まりましただけでなく、業務内容が自分の伸ばしたいスキルと合致していたとか、年収が100万円以上高かったとか、なぜ他社に決めたのかの理由をお知らせいただけると諦めもつきますし、社内への説明もしやすいのです。

採用に関わる人々は、辞退の連絡を頂くことは悲しいことではありますが、同時にご自身の決めた道で成功して欲しい気持ちがあります。だからこそせめて辞退の理由を教えて欲しいのです。覚えておいていただけますと幸いです。