しろふくの転職応援ブログ

現役採用担当が転職を考えている皆様にお伝えしたいこと

リファレンスチェックをお願いされたら ~初めての方への基礎知識~

こんにちは、しろふくです。
先週の東京は暑い毎日でぐったりでしたが、日本にはもっと暑いところもあるんですよね。皆さんくれぐれも熱中症にはご注意を。

さて本日ですが、リファレンスチェックについて書いてみます。
転職ではかなりの確率で出会うことですが、この話題に触れたことがなかったので、今日は基本的なところをお伝えします。

1.リファレンスチェックとは
2.誰にお願いすればよいか
3.どのようにお願いすればよいか

1.リファレンスチェックとは

転職活動をしていると、リファレンスチェック(Reference  Check)をお願いされる企業に出会うことがあります。これは、貴方の応募者の前職での実績や勤務状況に偽りがないかについて、前職の人に確認をする調査になります。個人にお願いする信用調査のようなものです。

通常は最終面接の合格者に対してオファーを出す前のタイミングで行うことが多く、最終面接を突破した方に対して、本当にこの会社に入社してもらってよいのかという、最終チェックを行います。

企業によって色々な方法で実施しているようですが、一番簡単なのは、推薦状を貰ってきてください、というものです。1通だったり、2通だったりというのが一般的でしょうか。

またリファレンスチェックを専門に行う会社も存在し、その会社のサービス用のIDとパスワードを渡されることもあります。ログインしてみると、卒業証明書や成績証明書を提出するように求められたり、貴方の前職の方に電話かメールでインタビューをしたいので、電話番号やメールアドレスを入力する箇所があったりします。

会社にとって方法は様々ですが、ここまでたどり着いた方、内定まであと一歩ですので、ここは気を引きしめてクリアしましょう。

2.誰にお願いすればよいか

さて、もしリファレンスチェックを依頼された場合、誰にお願いするかですが、多くの場合特に指定なく、貴方の仕事ぶりについて評価できる方にお願いするように指示されます。

最適なのはあなたの仕事ぶりを知っている現職の上司ですが、この時点でまだ転職の話をしていない事が多いかと思います。同僚にお願いしてもよい場合も多いですが、どこかで転職の仕事が社内に広まり、引き留めにあう危険性もあります。

そのような場合、前職の上司でも良い場合が殆どです。また今回が初めての転職の場合は前職もないですが、その場合は大学の指導教官でも良いと思います。

大事なのは、貴方の事を良く知っていて、すぐに対応してくれそうな方にお願いする事です。その方が良く分かりませんというような回答をしたり、忙しくてなかなか対応してもらえない場合、もう一人お願いしてくださいという事になります。そのうち時間のみが経過し、外資系の場合など最悪ポジションクローズなんていう事もあるのです。

最終段階でリファレンスチェックがある事は、最終面接前頃に知らされる事が多いので、その段階で合格したら誰にお願いですれば良いのかを考えておきます。そして最終面接合格と同時に、その方にお願いの連絡をしてください。

3.どのようにお願いすればよいか

リファレンスチェックは、その方もキャリアを左右する重要な仕事であるだけに、依頼された方も結構な精神的負担がかかってしまいます。まずは忙しい中、この大役を引き受けてくれた方に、最大限の感謝の言葉を伝えます。

そのうえで、推薦状の場合は、「ご負担かと思いますので、案をこちらで作成する事も出来ます」と、その方に確認してみましょう。できれば案をお願いしますという事になったら、自分の書いて欲しい内容を盛り込み案を作成し、「適宜修正をお願いします」として案を送ります。

またインタビューの場合は、突然会社に電話がかかってきても困る方もいるかもしれません。相手に都合のよい連絡方法(電話やメール)と日時(電話の場合、平日日中でもOKか夜間や土日が良いのか)を確認します。

また相手は貴方と仕事をした際のことを思い出せないかもしれません。「以前ご一緒に仕事をした〇〇プロジェクトなどを通じて感じた自分の強みや弱みなどを盛り込んで欲しい」などと伝えます。相手にもこの転職を応援してもらえるよう、ご自身がなぜ転職しているのか、この会社を選んだのか、などの背景を丁寧に説明することも忘れないようにしてください。

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リファレンスチェックは、最近の転職活動の一般化と共に、今後は日本でも一般的になるのかと思います。気軽に誰かにお願いできる関係性があり、またお願いされたら名誉なこととして引き受ける、日ごろからそんな関係性であるような仕事をしたいものですね。