しろふくの転職応援ブログ

現役採用担当が転職を考えている皆様にお伝えしたいこと

「社内異動が難しいため転職します」 ~その結論に至る前に試して欲しいこと~

こんにちは、しろふくです。
最近台風を超えるような雨が各地で降っているようですが、皆さまお気をつけください。私もこの前ハザードマップを改めて見ました、何年か前に見たのと違って詳細な表示があり、新たな発見もありました。しばらく見てない方は是非!

さて、本日ですが、最近受けた転職相談の中からのご紹介です。
「異動希望をずっと出しているが、一向に受け入れられないので、転職しようと考えています」というものです。
これは転職理由としてもよく出てきますが、もう少し考えてみた方がよいかもという場合も実際多く、私が相談を受けた場合に確認してみたいポイントをあげてみます。



そもそもなぜ異動をしたいのかもひとそれぞれだと思いますが、よくあるのが以下のようなパターンです。
1.人間関係が辛い場合
2.希望の職種ではない場合
3.スキルアップが望めない場合

それぞれによってやるべきことが異なってきます。

1.人間関係が辛い場合

これは一般的には、異動してもまた同じことが起こるかもしれないため、良くないとされています。

しかし、これも人によってはセクハラ、パワハラ関係の事が起こっていることもあります。精神的に辛くなり、休職するに至ってしまうよりは、異動で問題が解決するのであれば、会社に相談する事はまずやって欲しいです。

そのような場合、上司がその当事者であったりすると、相談できずに転職というケースも多いかもしれませんが、その場合はその上の上司や人事にも相談してみてください。上司が問題である場合、上司が異動したり辞めるケースもあるからです。

2.希望の職種ではない場合

設計をずっとやりたかったのに営業に異動になったなど、今でも本人の意思と異なる異動というのは、残念ながらあるようです。はじめは、なぜ自分が、という納得できない気持ちでいる事もあると思いますが、そこは総合職であれば、そういう可能性もあることは承知で入社されたと思います。

色々うまくいかない事もあると思いますが、まずは与えられた職で全力を出してみることです。そこは未経験と割り切って、上司に教えを乞う、うまくいっている方の助言をもらう、インターネットや書籍でその分野の勉強をしてみるなど、やるべきことは色々あります。新しい職で試行錯誤の末、何らかの成功体験があれば、さらに頑張って結果面白くなってくるものです。

これは自分に向かないなと思うことがあるかもしれませんが、上記の壁を乗り越える事はあなたを一番成長させているのです。成果が出るまでの間は自分が一番成長している時間だと思って、色々試してみてください。その姿を見ている周囲の方も心を動かされるのだと思います。

やはりご自身の指向性というのはあると思いますので、この仕事を続けるのは辛いと結論を出すこともあると思います。しかし壁にぶち当たっている時こそ成長のチャンスですので、やれるべきことを全て試し、良い経験を1つでもされてからの方が、ご自身の苦労した思い出としてプラスの経験として残るかと思います。

3.スキルアップが望めない場合

転職の面接で一番多いのがこのパターンです。希望して入った職場でも、毎日同じ仕事を続けて5年もたってくると、すべての業務内容もこなすことができ、さらに業務効率化もできるところまではされているかもしれません。外の仕事をやってみたいという気持ちもよく理解できます。

既に上司にも何年も前から異動したいと言い続けているかもしれませんが、会社も異動させる事ができない何らかの理由があるのかもしれません。まずはそこを確認することから始めましょう。

「〇〇さんが年次が上だからまず〇〇さんを異動させる必要がある」「貴方には近いうちにここでグループリーダーを務めて欲しいと思っている」など、リモートで仕事をしていたり、飲み会もなくなってしまった今日、このような情報交換も以前より難しくなっていると思いますので、まずは情報を確認することです。ひょっとしたら「ここだけの話今度の4月に異動する予定がある」などの情報が得られるかもしれません。

また異動の希望を出す際には、「次に〇〇の知識を身に付けたいと思っているので、〇〇に異動したい」と具体的な移動先とその理由についても言及するようにしましょう。そうでないと、とにかく今の職場が嫌なものと理解され、全く想像していない職場に異動させられ、2.の状況になってしまいます。

面接でも質問として、「どんなキャリアを思い描いていて、どういう部門へ異動したかったのか」「具体的にはどのような行動をしたのか」は聞かれる可能性が高く、こちらもやるべき事はやったうえでの決断なのかは確認されます。

     *****************************

以上、社内異動が難しく転職を検討されている方へのメッセージです。自分自身の経験から反省も含めて書きました。大事な決断をされる際は、やり残したことがないかを確認してから、次のステージへ進んでいきましょう。