しろふくの転職応援ブログ

現役採用担当が転職を考えている皆様にお伝えしたいこと

職場見学のすすめ ~自分でないと判断できない価値観~

こんにちは、しろふくです。
GWに突入しましたが、お休みでない方もいますよね。でもお出かけには最高の季節となりました。皆さんがこの最高の季節を楽しめますように。

さて本日ですが、最近実施した職場見学の話をしたいと思います。
内定が出た職場の見学は、是非ご自身でして欲しいという話です。

1.職場見学とは
2.実際に私が体験したこと
3.実際のお願いの仕方

1.職場見学とは

職場見学というのは、その名前のとおり、その職場に実際に行って職場の環境を確かめることです。

コロナ以降、新卒もキャリア採用も、オンライン面接が格段に増えました。最終面接は対面でという会社も増えてきましたが、現状でも一度も職場を見ないうちに内定が出てしまう会社もあります。

内定を受諾してから数か月後の入社日、実際に職場に行ってみたら、想像していた会社と違った……ということを避けるための事前の見学です。転職の軸が年収のみであるとか、取引先なので雰囲気は知っている、という場合を除き、職場環境はその方もモチベ―ションにも非常に影響する要素の1つです。内定までに職場を一度も見る機会がない方はぜひ実施して欲しいです。

2.実際に私が体験したこと

なぜ私がこれをお勧めしているかというと、最近私が求人理解のために実施した職場見学で、職場の印象が想像と全く違うという例があったからです。

その求人は都心からかなり離れていることもあり、応募もなかなかないエンジニア職でした。残業が平均が毎月30-40時間と、最近の求人としては多めです。そして必要なスキルも英語を含めて高く、独身寮もあるのでるが築年数が古く、風呂も共同ということで、内定をお出ししても、他の会社との比較となり、結果他社を受諾されることが非常に多かったのです。

何か魅力を伝えられないかと思って魅力を探しに現地を訪れたのですが、そこは想像と違った別世界でした。職場には何億円もする実験装置が点在し、必要な実験は外部に頼まずともそこで実施可能。そこでは大学の研究室のような雰囲気の中で、社員がいきいきと働いていました。事務棟には広い自分のデスクはあるものの、いくつもある実験室の中のどこかで自分がやるべき試作や評価をしている状況でした。昭和生まれの私は、これなら泊りでもいいわ!と思ってしまいました。

そしてまずいと評判の食堂でも実食しましたが、何がまずいのか理解できず、むしろカロリーも考えられたメニュー、自分で選べるお味噌汁など、社員の健康に気を使っているところに感心しました。そしてさらに驚いたのは、食堂横のお昼寝コーナー。お昼寝用のベッドが十数台用意され、スマホをみながらのんびりの方もいれば、本当にお昼寝中の方もいて、何と恵まれた職場環境だと思ったのです。

さらにつつじの咲き乱れた構内を出ると、そこには目の前に富士山が……これ毎日富士山が見られるだけでテンション爆上りですが、海も山も近く休日も遊ぶところ満載で、都心にも1時間ほどで出られるアクセスの良さ。さらには社員寮の風呂もちょっとした温泉旅館のようで、寮には食事もついているのです。

自分がここで働きたい、この求人に足りないのは魅力を伝えられていない事だと、深く反省した1日でした。

3.実際のお願いの仕方

私の例を紹介しましたが、これは価値観の問題なので、「一人で作業するのではなく周りの社員に聞ける環境がある方が良い」「共同のお風呂はちょっと、プライベートくらい一人でゆっくりしたい」「この食堂で毎日食事はきつい」など、色々と肌で感じるところがあるでしょう。富士山の影響度も個人差あると思います。

きっとクチコミサイトなども確認すると思うのですが、結局はそれまで経験した個人の経験との比較となるので、価値観の異なる方の意見はあまり参考にならないのです。これが実際に自分の目で見て判断することをおすすめしている理由です。

実際にお願いをするには、内定が出て承諾期限を提示されたタイミングで「職場を見学することは可能でしょうか」と聞いてみます。ほぼ100%でOKが出ますが、ここでできないと言われた場合は辞退した方が良いと思います。断るとしたら、何か見せられないものがあり、その前に受諾して欲しいという事だからです。

通常は職場の方の都合の良い日程で調整するため、受諾期限を過ぎてしまう事もありますが、その場合少なくとも職場見学の翌日までは延長して貰えます。一生のうちの大事な選択ですので、ここはご自身で職場と周りの環境を確かめ、納得してから受諾しましょう。一度職場を見ることで、入社初日までの不安な気持ちも和らぎます。