こんにちは、しろふくです。
台風が2つも近づいています、皆さんお気をつけ下さい。
さて今日は、最近話題になっている厚生労働省の資料について書いてみます。
いろんなところでニュースになっていて、もうご覧になった方も多いと思いますが、まだの方は是非こちらをご覧ください。
とても考えさせられる内容になっています。
https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000540524.pdf
※厚生労働省HPより
嫌なら辞めればよいのでは
ネット上でも本当に沢山の意見が出されていて、その中で
・嫌なら辞めればよいのではないか
という意見もかなりあったように思います。
厚生労働省に入れたのだから、転職先はいくらでもありそうだし、もっともな意見だと思います。
実際にこの働き方であれば、女性が子供を生んで働き続けるのはまず無理という内容になっています。厚労省でお子さんがいる方は、どうやって仕事をされてきたのだろうと思わずにはいられません。
これだけの劣悪な環境で、かつ自分一人の力ではどうしようもできそうにない内容ばかりで、実際に私なら1ヶ月も続かなそうな内容でした。
仲間がいる場合は留まるという選択肢も
しかし、この方たちはこの組織を去るのではなく、留まるという選択をされたのです。
この若手チーム、皆さんで忙しい中これだけのデータを集め、このわかりやすい資料として作成し、公開されました。おそらく、この公開までには何度かの話し合いがなされ、かなりの時間を割かれたと想像します。
すでにここに書かれている通常業務をこなしつつ、この資料作成のための時間を捻出し、形にして世の中に出したこと、本当に素晴らしいです。
また、この資料の公開を許してくれた方がいて、国民に知られることになったわけですから、そこには厚生労働省の内部に、この若手チームの行動を理解してくれる方がいたという事です。組織の中に味方がいた、というより作ったのかもしれません。
この資料が世に出た後、この若手チームに対する省内の風当たりは相当なものかもしれません。ですが、それも覚悟された上での公開決定だと思いますし、また声は挙げないものの、実際多くの他の職員から賛同を得られる内容だと思います。
既にツイッター上では、多くの国民からの応援メッセージが見られます。
ここに書かれている内容がすぐに実現するとは思いませんが、現実と目標を示すことで、組織を変えるきっかけになったと思います。現状に不満を言っているだけでなく、今回行動した方々を、心から応援したいと思います。
転職の相談のなかで、今の職場が自分の力でどうしようもない場合、転職を勧めてきた訳ですが、組織の中に仲間がいて、団結して交渉できる場合、それが最も早急に状況を変えられるのかもしれません。労働組合がある会社などはそうですし、なくても今回のような方法もある訳です(公開は難しいかもですが)。
結果、当該労働者のみならず、会社全体の状況が改善され、社会全体にとっても本来は良い会社が増えていく訳ですからその方が良いでしょう。
社員からの改善要望をより早くキャッチし、離職を防ぐのは会社側の大切な仕事であるし、それができている会社は成長しているのだと思います。
厚生労働省、これをきっかけに是非とも変わって欲しいですね!