しろふくの転職応援ブログ

現役採用担当が転職を考えている皆様にお伝えしたいこと

あこがれのポジションが現実になるかも ~中途採用部門がこの時期に行うこと~

こんにちは、しろふくです。東京は久々の曇りです。
今日の最高気温は26度、本当に暑さ寒さも彼岸までなのですね。

さて、本日ですが、長く募集を続けているポジションへの人事部門の対応について書いてみます。この時期に採用部門がこれらに対して行う事があるからです。

1.長く募集を続けているポジション
2.企業側の対応
3.応募側の対応

1.長く募集を続けているポジション

大企業の中途採用ページに行ってみると、募集するポジション数も100程度あったりするのが常ですが、日本企業の場合、一般的に4月にその数が最大になって、年度末に向けてそれがだんだん少なくなってきたりします。

4月に今年度分予算にて計画したポジション(期首募集)の募集を開始し、それを3月末までに充足させるのが、多くの採用部門のやるべき事となります。

募集してから3カ月以内で採用できるのが通常のポジション、6カ月以上かかっているのが難しいポジションとなります。今の時期はそんなポジションばかりが残っていることが多く、春から夏にかけてどんどん採用できていた採用部門の雰囲気が年度末にかけてどんどん暗くなってくる(笑)訳です。

2.企業側の対応

さて募集してから6カ月たってしまったポジションについては、このまま年度末まで待っていても人が採れることは少なく、採用部門としては何らかの策を打たなければなりません。

ここから現場との話し合いが行われ、今後の方針として以下のどれかになることが多いです。

1)要件緩和

必須要件のうち、これは入社してから頑張ってもらえばよいと思われる部分を緩和してくるのが一般的です。
例えば、営業経験5年としていたところが3年になったり、英語での議論ができることが、英語に抵抗がなければ可になったり、企業側としてはどこか妥協できる必須要件を歓迎要件に変更したりします。

2)別ポジションへの変更

そのポジションを中途採用で埋めることが難しいのなら、社内公募や社内異動でそのポジションを埋め、その空いたポジションを新たに募集します。
一般的には同じ部門内のもっと簡単なポジションが募集開始されることが多いです。

3)募集停止

半年探しても見つからなかったということは、1年たっても同じ状況であることが多いので、活動しても見返りがないとあきらめ、一旦クローズして来年また募集するかどうかを考えるポジションもあります。
募集開始の時点で、「この業務を行うのに人がどうしても必要」というよりは「今すぐ困っていないがいい人がいれば採用しておきたい」的なポジションはこうなる事もあります。

3.応募側の対応

さて、大企業の採用部門では上記のような行動をこの時期に取ることが多いので、「今まで興味があるけど自分には難しそうなポジションだから応募しなかった」ことがある方、過去に気になったポジションをもう一度見てみましょう。

残念ながら募集停止になったポジションもあるかもしれませんが、1)や2)の形で再度募集されている事があるのです。運がよければこれなら自分にもチャレンジできそう、という場面があるかもしれません。あこがれの企業への応募ができる事があるので、ぜひ見なおしてみて下さい。

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4月から半年たった採用部門の振り返りの時期は、中途採用募集の内容が見直され、新たなポジションと出会うチャンスでもあります。この記事をお読みいただき、お一人でもそんな出会いがあればいいなと思います。皆さまよい週末を。